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慶應ニューヨーク学院 卒業生のブログ

慶應ニューヨーク学院についての情報がネット上で少ないと感じ、本ブログを立ち上げました。間違った情報を是正し、美辞麗句なしの内容を心掛けています。

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帰国子女について考えてみた その1




帰国子女を集めて、どんな苦労をしているのかをまとめたドキュメンタリー(バラエティ?)番組を観て、ツッコミ所が満載だったので、私なりに考えさせられたことをまとめてみました。


本日の記事は、慶應ニューヨーク学院とは直接関係がなく、帰国子女全般に関する内容となっていますので、慶應ニューヨーク学院について知りたい方は別記事をご参照ください。

帰国子女に対する声「帰国子女は英語がペラペラ」

んなわけねーだろ!


そもそも、英語圏に住んでいたとは限らないので、英語=帰国子女と結びつけるのには無理があります。英語圏に日本人が進出していることが多いので、そういったイメージが定着しやすくなっているだけです。


仮に英語圏に住んでいたとしても、親の教育方針によっては、日本人学校に通っている場合もあります。その場合、日常会話が多少できる程度の英語力しか身に付かないことが多いです。日本人学校に通っている理由は様々ではありますが、将来日本に帰国した際に学力面で後れをとらないように対策するために通っている場合は多いです。日本の勉強に特化してきた人に対して、ネイティブ並みの英語を求めるのは酷な話です。あまりハードルを上げないでください ( ̄ω ̄;)

では、現地校に通っていれば、英語はネイティブ並みになるのでしょうか?


答えはNOです。


現地校に通っていても、身に付く英語力が高いとは限りません。テレビでは英語ペラペラの帰国子女がよく登場しますが、家庭環境や学校での人間関係、滞在年数など、様々な要因で英語力は左右されます。子供にとって、現地校の居心地が良くない場合、身に付く英語力もそれ相応のものになるでしょうし、現地校に通っていても日本人グループとばかり固まっていれば、英語力は伸びにくいでしょう。

付け加えるならば、親の都合で住み慣れた日本を離れて、外国に引っ越すことに強い抵抗を感じる子は多いです。友人関係が強制リセットされて、言葉の通じない国に来月から住むと言われて、すんなりと受け入れられる思春期の子供は少ないでしょう。

アメリカ等では、ESL等のサポートプログラム(教科?)が充実しているとは言いますが、アメリカ人の同級生と同じ授業を受けられず、学年関係なく初歩的な英語を毎日毎日、小さな教室で受けるのを屈辱的に感じる子供もいます。さらに、言葉が話せないことを利用した嫌がらせは常々あります。日本人は温厚な方が多いのと、両親に迷惑がかかるからと、そういった嫌がらせに対して反撃をしない子供もいたりします。

これは決して特殊なケースではなく、しばしばあることです。保護者は学校で子供の置かれている環境を理解できていない場合が多く、そこに子供の英語力の上達を阻害する要因があることも多いです。

もちろん英語ペラペラの帰国子女も多い

幼稚園くらいからずっとアメリカ育ちの友人は英語がペラペラで、日本語が苦手でした。おそらく、このまま日本に帰国すれば、日本人がイメージするような帰国子女になるでしょう。

こういった子も、いつかは居心地の良いアメリカでの生活と別れ、半ば強制的に日本に移らざる得ない時が来ます。アメリカ人は異国からの人間の対応に慣れていますが、日本人は外国からの人間に対しての免疫が薄いことが多いです。文化の差に加えて、受け入れ体制の出来ていない学校環境への転校はなかなかハードな試練になります。

なので、帰国子女にとっては、外国に行く際にもストレスを抱えるし、日本に帰国する際にもストレスを抱えると言えます。言語や文化の違いがある分、日本国内での転校よりも重い負荷になるのではと、個人的には考えています。

帰国子女に対する声「海外で勉強できてうらやましい」

私は小学5年生の時にアメリカに行きましたが、日本の友達全員とお別れをして、まったく知らない英語を嫌々泣きながら習得しました。志があって外国に留学する人と同じような目で見られると、ちょっと嫌になります。少なくとも小学5年生の私には、そんな志などありません。ただただ、行きたくなかった、そして英語の勉強が嫌でした。

帰国子女に対する声「帰国子女枠で学校の入試が受けられてズルい」

日本に帰国する時期に合わせて、相当早い時期から受験勉強をしている帰国子女は多いです。小学生の頃から、高校受験のために現地校に通いながら毎日のように塾で勉強している子は、それほど珍しくありません。

勉強時間で換算したら、日本の受験生も帰国子女の受験生もそんなに変わらないのではと私は考えています。イメージとしては、日本の中学や高校の部活時間が全て受験勉強になるような感覚です。

もちろん、たいして勉強しないアメリカ在住の子女もいますが、そういった方は、それ相応の学校に通います。偏差値の高い大学に帰国子女枠で合格している子は、それなりに勉強できる子が多いです。

あまり焦点が当たらない問題「保護者の苦労」

帰国子女に関しての考えを述べましたが、帰国子女の保護者も多くの気苦労を背負っています。生活環境が大きく変化するのは子どもだけではなく、保護者も同じことです。

父親の転勤で一家で外国に引越をして、母親が専業主婦として家のやりくりを担当するというケースが比較的多いです。

この場合、父親は職場の異動をしており、異国の地で働くことになります。これまで培った仕事のルーティンを見直す必要もありますし、人間関係を再構築することになります。仕事の悩みを気軽に相談できる相手も限られますし、なにより海外転勤する人材には、それなりの成果を求められていますので、そのプレッシャーも存在します。仕事環境が変わるだけでも大きなストレスにも関わらず、さらに仕事も上手くいかなかった場合、父親の抱える負荷は計り知れません。しかも家では、家族からもあーだこーだ言われるので、さらに大変です。ご苦労、お察しいたします。


では、専業主婦の母親はどのような苦労をされているのでしょうか?専業主婦の母親にとっても、新しいママ友、近所付き合い等を心配する方が多いですが、それ以上に


「そもそも言葉、分からねーし!」
「子供は学校で勉強できるし、旦那は職場で英語使うけど、私はどこで学べと!?」


といった悩みを抱えます。


買物行くにも、自動車の免許が必要ですし、合格するには最低限の語学力は必要です。誰しもが社交的で友達が作りやすい性格という訳ではないので、人間関係で苦労する方も多いでしょう。子供の学力や進路についても悩まされることも多々あります。

もし夫の転勤に付いて行くために仕事を退職している場合、将来のキャリアを心配することもあります。資格の勉強がしたくとも、外国では満足に勉強できないケースも多いです。母親の悩みも尽きることがありません。



ストレスを抱えているのは子供だけではないということが分かります。



こういった、保護者の苦労という目線で帰国子女について考えるテレビ番組や書籍は意外と少ないのは、そういった問題に気付いている人間自体が少なく、埋もれてしまった問題点になっているからだと思います。

私自身が大人になって、親が経験した苦労をやっと想像することができるようになったので、本日の記事で、私なりの考えを紹介させていただきました。もっと早くに気づくことが出来ていれば、家族仲は今以上に良かったのではないかと思い、少しだけ後悔もしています。

とりあえず、母の日が近いので、何か贈り物を用意するか、食事にでも誘おうかなと考えています。皆様も、何かご準備されてみてはいかがでしょうか?意外と親子で有意義な本音トークが出来るかもしれませんよ。


次回は、帰国子女で良かったことについて記事にできればと考えています。



母の日 百合 鉢花 フラワーギフト チェリーレッド 母の日カード付



ハーバリウム 丸ボトル (母の日カーネーション)


ではでは
(⌒∇⌒)ノ""マタネー!!






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