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慶應ニューヨーク学院 卒業生のブログ

慶應ニューヨーク学院についての情報がネット上で少ないと感じ、本ブログを立ち上げました。間違った情報を是正し、美辞麗句なしの内容を心掛けています。

成績の悪い生徒の特長 最初から悪いのか or 突然悪くなるのか?





前回の記事で扱った、「慶應NY校で成績トップの生徒の特長がもはやチートレベル!」 の別バージョンとして、今回は、成績の悪い生徒の特長について触れます。

成績が芳しくない生徒は「最初から成績が悪いのか or 突然悪くなるのか?」についてですが、どちらのケースも存在します。どちらかと言えば、最初から成績が悪いことの方が多いように感じます。

本日はこの両パターンの生徒の特長をご紹介いたします。

なお、ここで触れる成績の悪い生徒とは、具体的には「留年する可能性がある生徒」「留年がほぼ確定的な生徒」を指します。GPAでいうと、2.3未満の水準をイメージください。

GPA(Grade Point Average)と聞いて、馴染みのない方も多いと思いますので、簡単な目安を以下に用意しました、参考にお願いいたします。

※GPAの目安(実際はもっと細分化された算出方法になります)
全ての教科でA+の成績 4.00
全ての教科でB の成績 3.00
全ての教科でC-の成績 2.00
全ての教科でD-の成績 1.25

D-(Dマイナス)より下の成績はFとなります。
F(Fail)ランクの成績は単位が取れないことを意味します。
Eランクはありません。
2.00未満のGPAは留年となります。
GPAが2.00以上でも、Fの教科が2つあると留年になります。
2回留年すると、退学となります。




以上のことから、GPA2.30の生徒とは、C付近の生徒を指すことが分かります。GPAに関しては別の機会にまた詳しく解説いたしますね。(^^)



それでは、本題に入ります。



元々成績が悪い生徒の特長

入学してみたけど、周りの生徒よりもあからさまに成績が悪い。なぜなのか?


よくある特長としては、英語が苦手というものがあります。


授業の7割が英語で行われますので、全ての授業が辞書で単語を調べながらの後手後手の受講になります。先生の言うことや、教科書の内容を瞬時に理解できないので、要所要所で先生に質問ができなくなります。このハンデは大きいです。

しかも英語で質問をしなければいけないので、考えを英語で伝えられないと、求める答えがいただけないこともあるでしょう。

こういったことが、多くの授業で発生するとストレスとなり、生徒の中には勉強する意欲そのものを砕かれてしまう人もいます。ギリギリ進級できればいいやと、最低限の勉強しか行わなくなるのです。



英語と日本語、両方がそこそこできるのに、成績は振るわない生徒もいます。



よくある原因としては、「試験慣れしていない」というケースです。今までの学校では、中間試験や期末試験といったものが無く、試験勉強をするという習慣が身についていないのです。

国や学校によりますが、世界の中学校で試験期間というものが存在しない学校は多いです。高校生になって試験期間に対してどのように対応しなければいけないのかを自力で覚える必要があるのですが、とくに覚えることなく試験期間を迎えてしまうのです。

普通に考えれば初年度の最初の試験期間で、嫌でも対応方法は覚えると思いますし、仮に最初の試験で悪い点を取っても、次回は頑張ろうと盛り返す努力をすると考えますが、なぜかそうは行きません。

最初につまづいて、そのまま転げ落ちる人や、進級ギリギリの勉強しかしない(出来ない)方になることが多いのです。

原因は分かりませんが、もしお子さんが試験慣れしていない場合、何かしらの対策を入学前にしておいた方がいいかもしれませんね。結局、マメに毎日勉強できる人が平均以上の成績をとるのですから。

覚えてほしいのは、受験勉強と学校の勉強は違うものだということです。受験対策で習得した、論文対策、面接対策、英語の語彙力だけでは、成績は伸びません。しかも勉強は親の監視下にない場所で、生徒自らの意思で行う必要があるのが大きな違いなのです。



遊びに夢中になって、勉強しなくなるケース

慶應ニューヨーク校に入学する生徒は、入学時点の学力に大きな開きがあることが、しばしばあります。そのため、ほとんど勉強しなくても平均以上の成績がとれる生徒もいます。

そんな友達と同じペースで遊んでしまうと、自分の勉強時間が足りなくなることは予想できますよね。そういう友達はむしろ、勉強を教えてもらうようにすることをお勧めします。教わる方は多くを吸収できるでしょうし、教える方はさらに学力がアップするので win-win の関係が作れます^^





後から成績が悪くなる生徒の特長

初年度は成績が良かったのに、何かを機に成績が急に悪くなるパターンです。ニューヨーク校に限らず、こういう生徒ってどこの学校にも一定数いると思います。

何かしらの原因から勉強効率が悪くなることが原因なのですが、それはストレスであるかもしれませんし、勉強以外の何かに夢中になっている可能性もあります。



最も大きいストレス要因は人間関係でしょう。

・クラスメイトとの人間関係
・ルームメイトとの人間関係
・部活での人間関係
・先輩、後輩との人間関係
・彼氏、彼女との人間関係
・家族との人間関係


色々と考えられますね。
ほとんどの生徒はルームメイトや仲の良い友達と相談することが多いですが、本当に困った時には、信頼できる先生や、カウンセラーに相談することをお勧めします。保険の先生や図書室の書士の先生に相談する生徒もいますよ。




勉強以外に夢中になるものとしては、

・彼氏、彼女ができた
・お喋りが止まらない、止められない
・ゲームに熱中している
・部活に夢中

といったケースが考えられます。




上記のどれが原因であろうと、生徒は最終的には自力で何とかするしかありません。基礎能力が不足している訳ではないので、立ち直りさえすれば、挽回は十分可能です。



私個人の考えとしては、
何かの原因で成績が下がっている時期とは、「学校以外の何かを学習している(レッスンを受けている)期間」なのだと思います。



高校生活中は、勉強以外に多くのことを学習する必要があります。人間関係を構築・修復する経験は何歳になっても役に立つでしょうし、友人や恋人と過ごす掛けがえのない時間は、言うまでもなく貴重です。



問題は、そこにどっぷりとハマりすぎて、学業が疎かになってしまうこと。これだけなのです。私のアドバイスは、子どもと上記のようなケースが起きうることを、事前に親子で話し合っておくことです。



事前に話し合わずに、

「成績が下がったじゃない、なにやってんの!」

と叱るのと、

「入学前に話し合ったよね、こういう時期が来ることがあるかもしれないって。どうすれば両立できると思う?」と答えを自分で出させるのでは、どちらが効果的でしょうか?



私は後者だと信じています。



何かの参考になれば幸いです。



see you again.....(/_・、)/~~








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