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慶應ニューヨーク学院 卒業生のブログ

慶應ニューヨーク学院についての情報がネット上で少ないと感じ、本ブログを立ち上げました。間違った情報を是正し、美辞麗句なしの内容を心掛けています。

GPAについての説明




アメリカの高校では一般的にGPA(Grade Point Average)という成績算出方法が使われることが多いです。日本でも一部の大学が取り入れ始めている仕組でもありますので、聞いたことがある方も増えているかもしれませんね。ちなみに日本語ではGPAのことを「学業平均値」と呼ぶそうです。私も初めて知りました (゚ω゚)ノ ハィ


慶應ニューヨーク学院でも、GPAでの評価が利用されています。そして、その数値で多くの生徒が一喜一憂するのです。その理由は、、、、






留年がかかっているからです。







簡単にGPAの説明をいたしますと、
全ての教科でA+の評価をとると、GPAは4.00となります。GPA4.00は仕組上、獲得できる最高点となります(Advance Class を履修していると4.00を超えることもあります)。そして、全ての教科の平均成績がBだった場合は、GPA3.00となります。

学校による違いはあれど、一般的にはGPAが3.00を超えると優秀とされています。ニューヨーク校でも、GPAが3.00を超えた生徒は Honor Roll(優秀者名簿)に名前が載り、表彰されます。

そして、GPA2.00(C-平均)を下回ると、慶應ニューヨーク校では留年となります。数値による足切りラインがあるので、温情関係なく留年となる仕組です。厳しくもフェアでもある決まりですね。

成績の良い生徒達は、学部推薦の優先順位や、Honor Roll に名前が載ることを目指し努力しますが、成績下位者はGPA2.00の壁を下回らないように、必死に勉強しているのが、大まかなニューヨーク校の縮図です。




ニューヨーク校では、毎年平均1,2名が成績不良が原因で留年しています(1学年100~110名程)。慶應ニューヨーク学院の授業の大きな特徴は7割の授業が英語で行われていることです。そのため、英語が苦手な生徒の場合、ちゃんと先生の話していることや教科書に書かれていることを理解するには、頭の中での翻訳作業が必要となります。

これが日本語での授業ならば、なんとなく授業を聞いているだけで頭に入ったであろう内容も、翻訳作業が必要となる分、授業中に求められる集中力が高くなるのです。

正直、全ての授業が日本語で行われていれば、授業を聞いているだけで、留年はしないくらいの成績ならば、とれる生徒は多いと思います。しかし前述の翻訳作業が必要な分、ちょっとしたサボりや、集中力の欠如が成績を大幅に下げる原因となりうるのです。




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GPAについての続きです。
各授業の成績は、「A+」から「F」までの13段階評価となります。具体的には、

A+ 98点~100点
A  94~97
A- 90~93
B+ 87~89
B  83~86
B- 80~82
C+ 77~79
C  73~76
C- 70~72
D+ 67~69
D  63~66
D- 60~62
F  0~59(単位が取れない)

といった具合で各科目の評語が付けられるのです。



英語や数学の授業には Advance Class(上級クラス)や Elementary Class(初級クラス)があり、同じ評語でも、Advance Class の方が高く評価されたりもします。それを加味した評語別のGPAは以下の通りになります。





各科目での評語を元にGPAは算出されます。




GPAの算出方法
科目1の評語GPA×コマ数(クレジット数)+ 科目2の評語GPA×コマ数 + 科目3の~ +科目4のと続けて行き、その合計値を総コマ数(総履修クレジット数)で割って算出します。



例えば週5回ある国語の成績がAで、週2回ある美術の成績がCだとします。

科目1(国語
3.75 × 5 = 18.75

科目2(美術)
2.25 × 2 = 4.50


科目1科目2)÷ 総クレジット数 = GPA

(18.75 + 4.50)÷ 7 ≒ 3.32

本来ならば全科目の数値から算出するのですが、上記の2つの科目のみで算出した場合、GPAは3.32となります。


生徒達は自分の成績をシミュレーションして、留年しないかを計算したりする光景は年度末によく見られましたねw




1日10分の「音読」で国語の成績は必ず上がる!



最後に、幾つかの補足情報を紹介します。

・基本的に全授業はクラスの平均がB-(約80点)になるようにテスト等の難度設定がされています(現在も同じかどうかは不明)。

・どんなにGPAが高くても F の成績が2つ以上あると、留年となります。

・前期のGPAが2.00を下回っても、留年確定にはなりません。後期の成績は、前期と後期の成績の平均で算出されます。なので、前期のGPAが1.50でも、後期のみで2.50の成績ならば、平均して2.00が最終的なGPAとなります。



以上がGPAについての説明となります。
何かの役にたてば幸いです。


(^0^)/~~see you again








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