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慶應ニューヨーク学院 卒業生のブログ

慶應ニューヨーク学院についての情報がネット上で少ないと感じ、本ブログを立ち上げました。間違った情報を是正し、美辞麗句なしの内容を心掛けています。

NY校のデメリット その3 同世代のアメリカ人と交流がない



久々の慶應ニューヨーク学院のデメリットシリーズ第三弾となります。


今回紹介するデメリットは、


同世代のアメリカ人との交流がない


という問題点になります。



これって、すごく根本的で重要な問題にもかかわらず、あまりフォーカスされていない点だと私は考えています。とはいっても、この問題は慶應ニューヨーク学院に限った問題ではなく、現地校のハイスクールに通う日本人にも当てはまります。

現地校でも同世代のアメリカ人の友達がほとんどいない日本人は意外と多いです。現地校に通っていたとしても同世代のアメリカ人と仲良くなれる日本人も多いですが、なれない日本人も多いのはなぜなのでしょうか?

多くの場合、ハイスクールの生徒達は人種別で固まることが多いです。部活などで一緒になるか、昔から友達でもない限り、ハイスクールから深い友人関係を築くのは難しいです。しかも、もし英語が苦手だとESL関連の履修科目が多くなるので、南米、欧州、アジアからの生徒達とは、仲良くなる機会が増えますが、ネイティブの子達とはそもそも同じ教室で授業を受ける機会が少ないので、ますます交流する時間が少なくなります。

アメリカ人と同じ現地校に通っている日本人でも上記のような状況なのに、ほぼ100%日本人に囲まれた環境に身を置く慶應ニューヨーク学院の生徒達は、3年間で交流できる回数は少ないです。

私自身の記憶を振り返って、同世代のアメリカ人と交流した経験を思い出してみたところ、

・スポーツの試合で対戦し、その後カフェテリアで一緒に食事した
・ボランティア活動で学外で一緒に募金活動に参加した
・文科系の部活で、アメリカ人の生徒が見学に来た
・文化祭のお客様として学校にアメリカ人が来た
・委員会の活動で他校を見学した
・模擬国連に参加した際に他校のアメリカ人と挨拶した


10分ほど考えましたが、以上になります。

全部合わせても、3年間で20日間程度の交流でしょうか?
比較的、多くの部活動や委員会に参加していた私でも、この程度の交流頻度なのです。
これで、どれだけバイカルチュラルに近づけるのか、ちょっと疑わしくなりませんか?

一応、NY学院の方でも対策として、地元住民との交流イベントを開催したり、交流イベント用の新しい建物を建築(建築中?)したらしいですが、私は効果は限定的だと考えています。なぜなら、仮に交流イベントを年3回増やしたとしても、結局3年間で9日しか交流日が増えない計算だからです。日常的に文化を学べる環境が根本解決には必要だと私は考えます。







同世代のアメリカ人と交流できないと、どんなデメリットがあるかについても考えてみました。

例えば
・同世代が夢中になっている、音楽、テレビ番組、YouTuber等をまったく知らない
・同世代がどれだけスマートフォンに依存しているかが分からない
・同世代が卒業後の進路や、恋愛関連の悩みについて、どんなことを考えているかが分からない。
・同世代のアメリカ人が放課後、どんなことをして遊んでいるのかが分からない
・同世代のアメリカ人の自宅での顔が分からない(学校での顔しか知らない)
・アメリカの学校では、男子はアメフト部、女子はチアリーディング部がスクールカーストでトップと良く言われるが、実際はどうなのかが分からない
・アメリカ人にとっての「ホームカミング」「プロム」といった行事がどんな位置づけなのかが分からない







この他、いくらでも思いつきますが、概ね文化的な面で遅れをとっている印象を持ちました。尚、私は「ホームカミング」の行事の存在を高校卒業後に初めて知りました。これでバイカルチュラル教育が充実していると言っていいのか、疑問が残ります。



PROM



話は飛躍しますが、仮に日本国内の隔離された空間に、アメリカ人の教員を集めれば慶應ニューヨーク学院に似たような学校が作れるような気もします。なぜなら、「その程度のバイカルチュラル教育でよければ、日本国内で真似して作れます」という考えが成り立ちそうに見えるからです。

真似できないものは「慶應義塾」という冠になりますが、それを言ってしまうと「慶應の冠しか独自性がありません」と解釈されかねません。

慶應義塾の卒業生として、母校が「バイカルチュラル教育」が十分に提供できていない現状を悲しく感じます。創立してから20年以上も経過しているのだから、箱ものに頼らない対策をお願いします。


ではでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪






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