親の金と子供の金は別物 生徒の特長 2017年03月22日 本日のブログは、巷でよくある噂の一つ、『慶應ニューヨーク校の生徒はとんでもなくお金持ちで、小遣いを毎月使いまくっている』という内容について考えてみました。どこからが「毎月、小遣いを使いまくっている生徒」なのかについてですが、そのボーダーラインについては、個々の判断にお任せすることを、ご了承ください。さて、実際NY校の生徒は小遣いをとんでもなくもらっているかについてですが。それは「親の金と子供の金が別物」というのが答えとなります。たしかに、保護者は富裕層や、準富裕層と言われる方が多いです。ただ、年400~600万円(為替レートによって変動)の学費が出せて、さらに子どもに湯水のごとくお小遣いをあげられる親は、限られています。そもそも、親が裕福なら、子どもにお金をたくさん渡しているだろうと考えるのが間違えであって、多くのお金を渡すことが教育上よくないと考える保護者は多いです。ちなみに私は、1年間(夏休みや冬休みを除くと8,9ヶ月)で約1200ドルをもらっていました。1ヶ月13000円前後の金額になります。夏休みに日本に帰国するので、空港から実家までの電車賃等もここから捻出しますので、実際に使える金額はもっと少ないです。尚、携帯電話は持っていません。主な出費は以下のようなものです。・散髪代(美容室)・被服費(洋服代)・制服のドライクリーニング代・コインランドリーの使用料(洗濯機と乾燥機)・書籍代・日用品(シャンプー、歯磨き粉など)・部活用品・部活やクラス等でチームTシャツを作るなど・部活のシーズン後に、チームの食事会の参加費・購買で購入するジュースやお菓子・街に買物に行ったりする際の交通費や外食代・たまに友達とピザや中華料理の出前をとる・友達や先生へのプレゼント(お祝い、お見舞い、謝恩会的な出費)・夏休み中、寮の部屋の荷物を業者に預けるための段ボールやガムテープの購入費・遠足や修学旅行での食事代、お土産代、娯楽費10分ほど考えましたが、これ以上は思いつきませんでした。そもそも、学校がニューヨーク州のど田舎にあるので、周りに遊ぶ場所がありません。寮のルールで、車も自転車も所有できないので、遠出するにはバスかタクシーを利用するしかなく、遊ぶ=遠出するになります。(スケボーやローラーブレードは所有できるので、それで遠出する強者もいましたが、、)学校の帰り道に、ファミレスやカラオケに行くような体験は、したくてもできないのが、ニューヨーク校です。だって、寮の先生が「スーパーに買い物に行くけど、(車に)乗ってく?」と誘われただけで、大喜びして乗っていましたからね。そんくらい、田舎なんです。購買も1週間に1度しかやっていないので、日用品がすぐに欲しい場合はキャンパスの隣に、まったく関係のない大学があるので、そこの売店に行っていました。私個人に限っての話になりますが、1年を通して何かしらの部活に参加していたので、週末に出かけることがほとんどなかったので、同級生の中では出費は少ない方だったと思います。しかし実際問題、お金を使いまくる生徒もいます。毎月ATMから10万円までおろせる口座を親が用意していて、毎月のようにアクセサリーや洋服を買いあさっているような生徒はどの学年にもいました。両極端なケースですが、社会人になってから保護者の目線で思うことは、「ある程度のお金を子どもに持たせるからには、色々な事に進んで体験できるように行動してほしい」ということです。せっかく貴重な高校時代を海外で過ごしているのだから、日本では体験できないことに積極的に挑戦してほしいと思う保護者は多いのではないでしょうか?私の場合、現金の出費は抑えていましたが、色々な部活に参加していたので、親は多額の部費を払ってくれていたと思います。お陰で私は部費に見合うだけの経験はできたと思っています。お小遣いを毎月10万円もらっていたとしても、毎週末、マンハッタンのメトロポリタン美術館に芸術鑑賞に行って、現地で色々な方と交流するための資金としてつかっているのだとしたら、ただ遊びに使われるよりも価値があるように感じられませんか?私は衝動買いのように毎月10万円を使うくらいなら、小遣いは渡す必要はないと考えています。学校は生徒のお金の使い方に口出しすることはありません。親の監視下にない以上、誰もお金の使い方について子どもを指導できない環境なのです。そんな環境下で、子どもに分不相応な大金を渡すのは間違っていると思います。安全のために大金を持たせている親もいるかもしれませんが、大金を持っていること事態が危険であることも忘れないでください。某サイトをみたら、近年の慶應ニューヨーク生は毎月平均400~500ドルの出費をしているとありましたが、何にそんなに使っているのが不思議です。お金をたくさん使える同級生を見て、妬ましく思うことも当時はありましたが、その経験のおかげで、自分に不釣り合いな、高い生活レベルの暮らしをせずに生きていられています。離れた土地で生活する子に対して、親ができるサポートは限られていますし、直接、子供に教育できる機会も少ないです。お子様に現金をどれだけ持たせるかは、親がコントロールできる数少ない教育要素の一つだと考えてみてはいかがでしょうか?渡す金額によって子どもの将来は、良くもなるし、悪くもなります。どうか、子どもが間違った成長をとげない金額設定ができるように、よくよくお考えください。マタネッ(^ー^)ノ~~Bye-Bye! Tweet PR PR" dc:identifier="http://newyork.ko-me.com/%E7%94%9F%E5%BE%92%E3%81%AE%E7%89%B9%E9%95%B7/20170321" /> -->